転機

 ここ最近仕事がずっとゴタゴタしていて、土曜出勤が4週間くらい続いていたのだけど、それは入社当時からお世話になっていた上司が本社に帰る事になった事がきっかけ。

エンジニアとして入社した私を、トレーニングが終わるとすぐに人事部に引き抜いてくれたのがこの上司だった。

いざ仕事が始まるとリケジョの私は何度も後悔し人事なんて向いてないと悩んだが、それでも熱心に仕事への向き合い方を教えてくれた。

今では人事の仕事をして良かったと思えるし、他のどの同期よりいいメンターに巡り合えたと思っている。

 間違いなく私の人生に大きく影響を与えた人物だと思う。


 その上司から残された大きな宿題が、彼の後任となるローカルマネージャーのサポート。

今まで私が見えていなかった仕事も引き継ぐため、混沌とした日々を過ごす事になったが、環境の変わり目でワクワクしている上司を見てるとちゃんとやり遂げよう思ったり。

実は上司の帰国が決まる直前、産休の先輩の仕事を引き継ぐために私は一瞬配置換えされマネージャーが変わったが、マネージャーが変わる事自体は別に大したことはなかった。

 ただ、いつも指導してくれてた人が別の組織に異動するということは私にとっては大きな変化だ。引き継ぎ期間中に今までどんだけ色々教えてもらってたか、助けられてたかひしひしと感じ、不安も募っていった。

そして先週水曜日、ついに全部の引き継ぎを終えて、本社へと旅立っていった。

 ここからが実力で勝負するとき、きっとこれがターニングポイントというやつだ。ここで発揮できなければ、なんの意味もない。

相変わらず会社以外にも目を向けているが、会社への忠誠心とは別に、今の仕事をちゃんとまとめて、今まで作り上げたものを無駄にしないようにすることは、私自身にとって必要なこと。

 先週は上司を家に招いて、料理を作ってもらって(料理をするのは享受だと言うのでお言葉に甘えた)、その次の日には産休の先輩の家に一緒にお邪魔して、帰りの電車で帰国が決まっていろんな人の家に行ってその家族に料理を振る舞った事を聞いて、七年間日本に滞在した上司の気持ちを想像してみた。家族同然の同僚がこんなにたくさんいる国から離れる、彼にとっても間違いなく大きなターニングポイントだ。

仕事への不安は話さず、その功績に恥じないようにしようと黙々と誓う。

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東京に住む26歳、人事の仕事と英語の勉強に夢中。 趣味は写真と旅行。

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